アコースティックギターの検査ポイント
アコースティックギターの買取を行う際に下記のチェックポイントを元に査定金額を算出しています。お手元のアコースティックギターやクラシックギターがいくらで買取可能か調べるときの参考にしてみてください。
弦高の寸法
- 12フレット上で1弦とフレットの間隔が3mm位(10円硬貨2枚 )が目安
- 12フレット上で6弦とフレットの間隔が4mm位(10円硬貨3枚弱)が目安
- ナット(0フレット)は1.2.3弦は1mm、4.5.6弦は1.2~1.5mm位が標準
- 正規のセッティング状態にする為にはナットサドルを調整すること
材料われ
表面板の割れは一番重要な箇所です。塗膜に割れがなくても板だけが割れていることもあります。このような場合は光を通して、目の角度を変えることによって割れが確認できます。急激な乾燥による表面板が最も割れ易い箇所はサウンドホール上部の指板に近い部分です。割れの修理あとの少ない楽器が安全です。
力木剥がれ
クラシックギターの内部は強度を確保する為、表面板、横板裏板、全て力木で補強されています。年月を重ねた楽器は、木材の温度・湿度により伸び縮みを繰り返している為、力木が剥がれていることが多くあります。横板、裏板、は力木と材質が異なり、収縮率や収縮の方向が違うことから力木剥がれが多い傾向があります。
力木の剥がれは振動音やビリツキで気付くことが多いです。力木剥がれは湿度変化が原因であることが多く、四季の格差が激しい場所ではそのリスクが大きいと言えます。力木剥がれは板割れと同時に発生することもあります。板割れがある楽器は力木もチェックすると良いでしょう。
●力木(ちからぎ)のトラブルについて
英語でbracingと呼ばれる力木は、表面板、裏板のボディ内部側に張られている棒状の部分のことです。チェック方法ですが、表面板の場合は、弦を張った状態で真横から見て極端な歪みがないかどうか確認ください。裏板の場合は、スイカの熟れ具合を確かめるのと同様に、手の甲側の第二関節のあたりで軽く叩いてみてください。ベキベキと濁ったような異音がしたら、力木が剥がれている可能性があります。
フレット磨耗
ある程度弾き込まれているギターはフレットの減りがあります。フレットが減っているギターは音がビビッたりします。音がビビるほどフレットが減っているギターは稀です。フレットは良く点検するのはポイントです。フレットが消耗しているギターは使用者がよく弾きこまれたギター、愛されたギターでもあります。修理すれば年季の入ったいい音で鳴ってくれます。
フレット浮き
フレット浮きですは音のビビリを発生させます。弦高さの変化になります。
ネックソリ
ネックの状態はギターの下部から(おしり)の方から見ると分かりやすいです。ネックのソリは重症です。ある程度なら許容範囲内で、後で調整できます。ネックを見る時は左右どちらからも(高音側、低音側)見るようにします。片方がよくても、もう片方が反っている(ねじれている状態)ものもあるからです。
ペグの劣化
中古ギターで、ペグが曲がっていたり、一個なかったりするものは要注意です。ペグは後からも変えられますが、新しいペグは値段が張りますので考慮して選んでください。動きがちょっとしぶいくらいなら特に気にしなくてもいいですが、サビが中まで進行している場合は交換した方がいいでしょう。
表面板のゆがみ
表面板は弦の張力に耐えられるかどうかの判別でとても大事なチェックポイントです。最表面板のサウンドホールと駒の間が大きく沈み、駒の下が大きく膨らんでいる楽器は要注意です。表面板が薄い楽器によくある特徴です。
フォークギター(アコースティックギター)について
アコースティックギター(Acoustic Guitar)とは、古典的な、楽器から直接音声を得るものを指す。多くの場合フォークギターことを指す。(:acoustic guitar、acousticの本来の発音は“アクースティック”に近い) フォークギターはスティール弦を使用しているアコースティックギターでアンプ使わなくて演奏可能なギターである。スチール弦を使用しているギターの総称です。標準で6本の弦をもちフィンガーピッチングまたはピックではじく演奏される。弦の振動および音波は楽器本体および本体内の空洞の共鳴を経て奏者や聴客の耳へ届く。信号変換や電気増幅を伴わないことから「生ギター」と呼ばれることがある。「アコギ」という略称で呼ばれることも多い。より一般には、クラシックギターとフォークギターの区別がつかない人も多く、両者の総称として扱われている。アコースティックギターには、バリトンギターやテナーギターといった特殊な音域をもつものや、12弦ギターを始めとする複弦ギターなどのバリエーションがあ